CBDとTHCについて

数々の疾患や健康・美容に効果的であるとして世界中で注目を集めているCBD(カンナビジオール)。最近では日本でもオイルやべイプをはじめとした商品がブームとなりつつあります。

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CBD(カンナビジオール)とは

CBDとは

カンナビジオール(CBDとは、大麻草の花穂の樹脂の中にできる天然の化合物です。大麻草には、何千年も昔から薬として使われてきた長い歴史があります。現在、CBDが持つ健康効果が、世界中の科学者や医師によって試され、実証されつつあります。安全で依存性のないCBDは、100種類を超える「植物性カンナビノイド」の一つです。植物性カンナビノイドは大麻草だけにできるもので、大麻草が持つさまざまな医療効果を生み出しています。

CBDは、同じく医療効果を持つもう一つの重要な植物性カンナビノイドであるテトラヒドロカンナビノール(THC)と密接な関係があります。THCは、大麻草を有名にした「ハイ」を引き起こす化合物です。大麻草の成分のうち、最も科学者による研究が進んでいるのがこの2つです。

CBDとTHCはどちらも強力な治療効果があります。ただし、THCと違ってCBDは使ってもハイになったり陶酔感を覚えたりはしません。これはCBDとTHCが、脳と体全体にある受容体のうち、異なったものに異なった形で作用するためです。

実際に、THCと一緒にCBDを摂取すると、二つの割合によって、CBDはTHCによる精神作用を弱くしたり軽減させたりすることができます。

CBDには強力な治療効果があり、陶酔感を引き起こさず、CBDオイルとして簡単に摂取できるので、カンナビスを試してみたいと思っている慎重な初心者に適した選択肢と言えます。

 

CBDが持つ様々な効果

厳しい副作用がある医薬品の代わりに、もっと自然に近いやり方で働く薬を求めている人はたくさんいます。CBDは、人間の生物学的な機能に深いところで働きかけることで、慢性疼痛不安炎症うつ病その他さまざまな疾患に効果を発揮します。増え続ける患者や医師からの事例報告は、CBDが幅広い疾患の治療に使える可能性を示しています。そうした疾患の中には、たとえば次のようなものがあります。

  • 自己免疫疾患(炎症、リウマチ性関節炎など)
  • 神経疾患(アルツハイマー病、認知症、パーキンソン病、多発性硬化症、てんかん、ハンチントン病、脳卒中、外傷性脳損傷など)
  • メタボリック症候群(糖尿病、肥満など)
  • 神経精神病(自閉症、ADHDPTSD、アルコール依存症など)
  • 消化管疾患(大腸炎、クローン病など)
  • 心血管機能障害(アテローム性動脈硬化症、不整脈など)
  • 皮膚疾患(にきび、皮膚炎、疥癬など)

CBDのメカニズム

CBDとエンドカンナビノイドシステム(ECS)

CBDとTHCは、私たちの体とさまざまな方法で作用し合います。主要な方法の一つは、私たちの体内にある「内因性カンナビノイド」(大麻草に含まれる化合物に似ていることからついた名前です)の働きを模倣し、その作用を増補するというものです。こうした「内因性カンナビノイド」は、「エンドカンナビノイド・システム」の一部です。

エンドカンナビノイド・システムの発見により、健康と疾患に関する私たちの理解が大きく前進しました。エンドカンナビノイド・システムは医学のほとんどすべての分野と密接な関係があり、CBDやTHCはなぜ、またどのようにしてこれほど多様な効果を発揮するのか、また、違法であるにもかかわらず大麻がこれほど広く使用されているのはなぜなのかを理解するのに役立ちます。

 

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エンドカンナビノイド・システムは、私たちの日常生活に関係する非常に幅広い生理的プロセスにおいて重要な役割を果たします。たとえば気分、元気の度合い、胆力、免疫活性、血圧、骨密度、グルコース代謝、そして痛み、ストレス、空腹感の感じ方、その他さまざまです。

エンドカンナビノイド・システムが正常に機能しないとどうなるのでしょう? エンドカンナビノイド・システムの働きが常に不足だったり、逆に過剰であると、身体にどんな影響が出るのでしょう?

一言で言えば、病気になるのです。

最新の科学的研究によれば、ほとんどすべての疾患において、エンドカンナビノイド・システムの調節不全が見られます。ですから、国立研究所の科学者Pal PacherとGeorge Kunosが 2014年の論文で示唆したように、「エンドカンナビノイド・システムの働きを調節することで、人間が罹るほとんどすべての疾病を治療できる可能性がある」というのは理に適ったことなのです。

エンドカンナビノイドを調節し、エンドカンナビノイド・トーンを強化することで、CBDとTHCは病期の進行を遅め、ときには止めることもできます。

エンドカンナビノイドは様々な理由で減少、また受容体の数も人によって差がある

エンドカンナビノイドは加齢によって減少することもあれば、日々の生活において、睡眠不足や運動不足、他の生理機能の異常などにより、調節機能にも異常が出てくるのです。

CBDはそのような状態の体内に、エンドカンナビノイドの代わりに、植物性カンナビノイドとして、体内で働きかけを行ってくれます。エンドカンナビノイドが不足すれば、それを補う働きをしてくれるのです。

また、CBDはそれ単体だけよりも、HEMPに含まれるテルペンや他のカンナビノイドと同時に摂取することでより身体への働きかけを強化することも判明。コレをアントラージュ効果といいます。

しかも、いくつもの生理機能に働きかけがあるため、現在では処方されている薬の働きにも影響を与える可能性もあり、世界中でHEMPやCannabisの研究について法的な制限が解除されたことも相まって、21世紀に入り、世界中で数兆円規模の投資で研究が進められています。

加えて、身体の至るところにカンナビノイド受容体があることが判明してから、様々なヘルスケア商品とともに同じく世界中で数兆円規模の市場を形成しています。

CBDの働きは個人差があります

また、前述の通りカンナビノイド受容体やエンドカンナビノイドの数はひとによって様々な上、体調によっても大きく変化するので、CBDの働きも変化があります。そのため、自分自身の体質にどの程度の量が適しているのか、何の商品がベターなのかを丁寧に試していくことが必要です。

ポイントは、まず1つの商品を1週間以上同じタイミングで使い続けること。決してエフェクトを焦ってはいけません。人によっては3週間後にCBDの恩恵に気が付かれる場合も。様々な商品がございますが、まず自分と向き合って1週間ごとに量を増減させてみましょう。

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