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CBDオイルに期待される効果とは?
CBDは体内で様々な受容体に作用し、効果を発揮することが分かっています。
CBDに関する科学的研究が世界各国で行われ、CBDが治療効果を持つ複数の疾患や症状が高い科学的確実性を持っていることが明らかになってきています。
これから、様々な疾患の中でも、CBDによる働きが期待される症状や疾患についてご紹介していきたいと思います。
精神系疾患への効果期待とは
抗不安とPTSD
CBDには,不安神経症やうつ病などの不安を軽減する可能性があります。
脳内の神経伝達物質であるセロトニンの作用が低くなると、人は不安を感じやすくなりますが、ラットの実験では、CBDを繰り返し投与することで脳内のセロトニン受容体を刺激し、不安を軽減することが分かっています。
人間での実験はまだありませんが、CBDが作用するメカニズムが判明していることから、研究が進めばCBDの人間に対する抗不安効果も証明される可能性が高いでしょう。。
さらに、動物の研究においてCBDがストレスを軽減させたり、心拍数を減少させたり心的外傷後ストレス障害であるPTSDの症状を改善したりすることも報告されています。
このような結果から、人間においてもCBDの抗不安作用があることが期待されています。
依存症
薬物・アルコール・タバコ・薬剤など依存症の種類は多岐に渡ります。なぜ依存症になってしまうのかというメカニズムに関しては、依存状態が続いた身体の中で起こった神経細胞の変性・渇望感と不安感が大きく関わっているとされています。
研究によるとCBDは依存のきっかけの一つである、執拗な記憶の減少をもたらす効果があります。変性が起きた神経細胞を保護する働きなどもあり、結果としてCBDの摂取により依存症からの脱却へと繋げていくことができたという臨床結果が多数報告されています。
自閉症
自閉症スペクトラムの子供の多くに、自傷行為・癇癪などの行動が見られます。 CBDには、体内で生成されたアナンダミドの分解を阻害する働きが認められています。
アナンダミドの分解を阻害することで、アナンダミドの効果を通常よりも高く、そして長い時間受けることができるようになります。これにより、落ち着きを取り戻し自閉症にみられる衝動的な行動を回避することに繋がります。 自閉症そのものを治していくということではありませんが、反社会的行動を改善するという意味で、効果があるという見解がなされているのです。
睡眠障害
睡眠障害は70以上もの種類があり、心臓病・脳卒中・鬱病といった睡眠障害が引き起こす様々な慢性症は世界中で問題視されています。
科学的にCBDを少量~中程度の摂取することで、頭がスッキリとし覚醒作用があるとされています。一見睡眠障害とは真逆の作用のように見えますが、CBDを高容量摂取することで遊民効果が表れるのです。 併せて、CBDの抗不安作用と鎮静作用で神経の高ぶりが抑えられリラックスすることで、眠りの質が良くなるとも考えられています。
身体的疾患への効果は?
がん
がんとは、異常細胞が増殖して体内細胞を破壊する病気とされており、発生する部位などによって100種類以上に分けられます。 CBDやTHCを含むカンナビノイドには、“腫瘍を減少させる・がん細胞の転移、癒着、浸潤を阻害する”という効果が結論付けられています。がんの研究機関であるNatural Cancer Instituteは、CBDががんの症状やがん治療の副作用の緩和に効果を示す可能性があることを発表しています。 カンナビノイドの中で特にCBDが注目されている理由は、相乗効果です。CBDに、抗がん剤の効果を増強させる・腫瘍が拡大していくために新たな血管を作る血管新生を防ぐという2つの効果が確認されたからでしょう。
また、動物実験ではCBDによる腫瘍増殖の減少や転移抑制作用も見られました。
ただし、これはあくまでも動物実験の結果であるため、CBDのがんに対するヒトでの有効性が証明されたということではありませんし、Natural Cancer Instituteも今のところCBDをがん治療に使用することを承認しているわけではありません。
CBDの抗腫瘍作用に対する臨床試験は現在進行中です。臨床試験においてCBDががん細胞にどのように作用するのかや、結果的にCBDが抗腫瘍作用を示すのかについて注目していきたいですね。
ぜんそく
CBDと同じくカンナビノイドであるTHCが、喘息治療に効果的だという研究は長年行われています。これは、THCの持つ気管支拡張作用を利用したものであり、呼吸を楽にして発作を抑える・発作を予防するという考え方です。
一方でCBDは、炎症反応を抑制するというTHCとは違った面からぜんそく治療に効果を発揮すると考えられています。血液内のたんぱく質濃度を調整し、炎症性サイトカインやケモカインの産生えることで炎症性肺疾患の治療に役立つという働き方です。 発作を抑える・予防するということではなく、CBDは炎症を抑えるのでぜんそくの根本的な治療に繋がっていきます。
糖尿病
1型・2型いずれの糖尿病も、慢性病の代謝障害です。血糖値(グルコース)を調節する機能が上手く機能しないことによって起こります。 CBDは血糖値を安定させ、神経因性疼痛を軽減させる効果があるとされています。また、CBDの抗炎症作用が糖尿病患者に起こりやすい動脈炎の予防や緩和にも効果を発揮することが分かりました。
線維筋痛症
骨と筋肉の病気である線維筋痛症は、倦怠感・睡眠障害・記憶障害・気分障害などの全身症状が特徴です。発症する原因は解明されておりませんが、脳による疼痛信号の処理が異常をきたし、痛みが感覚増幅されることによって起こるものと考えられています。
CBDの“抗炎症作用”や、5HT1A受容体との親和・アナンダミドの分解阻害による“抗不安作用”により、全身症状の緩和が期待されています。 基礎研究はすすんでおり小規模な臨床試験では良い結果が出ていますが、大型の臨床試験数はまだ少ないため、この先に期待をしましょう。
悪心・嘔吐
CBDがセロトニン5HT1A受容体に働きかけることによって、セロトニンの効果の一つである、消化機能の調整・気分の悪心と嘔吐の抑制を促すことができます。結果、悪心や嘔吐の症状を押さえる効果をもたらしてくれるのです。
またCBDの、アナンダミドの分解を阻害する働きにより、自己の恒常性を正常に保つことで悪心/嘔吐が軽減されるという考え方もあります。
神経学的疾患への効果CBD
てんかん症候群
てんかんとは、大脳の神経細胞が過剰に興奮することで以上脳波を発生させ発作が起こる、脳の病気です。多くの場合原因が不明であり、脳の傷害や遺伝的要因が大きいと言われています。
てんかんの患者にCBDを投与することで恒常性を正常に保ち、神経細胞の活動が過剰になりすぎないようバランスを保つ効果があるとされています。 世界がCBDに注目するようになったきっかけは、2013年にアメリカで放送されたドキュメンタリー番組にて発作性疾患に対してCBDが奇跡的な効果を発揮したことからでしょう。 CBDと発作性疾患に関してはこの例だけでなく、非常に多くの事実証拠や臨床試験が行われておりいずれも非常に良い結果が出ています。
2016年の調査では、てんかんを持つ214名に既存の抗てんかん薬と一緒に1日当たり2~5mgのCBDを経口で追加投与したところ参加者の36.5%が1か月あたりの発作が軽減しました。
しかし、同時に重篤な副作用も参加者の12%で見られています。
この結果を踏まえ、てんかん発作を抑えられるCBD用量と安全に使用できるCBDの用量がどのくらいなのかを確かめる研究が進められています。
またアメリカのてんかん協会は、CBDが抗てんかん作用を持つ可能性が高いということと、てんかん患者が安全にCBDを使用するための研究が行われていることを発表しています。
パーキンソン病・アルツハイマー病
パーキンソン病とアルツハイマー病はそれぞれ神経変異性疾患であり、基本的には治療法はないとされています。神経細胞の中に異常なたんぱく質ができることで起こり、記憶を司る部分で発生するとアルツハイマー病・運動機能を司る部分で発生するとパーキンソン病となります。
CBDがもつ強力な神経保護作用・抗炎症作用・抗酸化作用によって、病気の進行を遅らせるという基礎研究データや事実証拠がいくつも発表されました。
2015年の動物の研究では、アルツハイマー型認知症や多発性硬化症、脳血管障害、パーキンソン病を持つ細胞に対してCBDが神経保護作用を示したことが報告されました。
CBDの人への有効性を確認する臨床試験はまだ十分に行われてはいませんが、パーキンソン病患者を対象とした小規模臨床試験では、CBDが生活の質をしめすQOLスコアを改善したことが分かっています。
これは、CBDが神経変性を進行させる炎症を軽減できる可能性があるということです。
ただし、CBDの神経保護作用や炎症軽減作用を証明するには今後さらなる研究が必要です。
関節炎
関節炎という病気がある訳ではありません、これは関節の痛みを伴う100種類を超える疾患をまとめて表現したものです。日本でも多く聞かれる、「リウマチ性関節炎」や四十肩・五十肩とも呼ばれる「肩関節周囲炎」も関節炎の仲間です。
CBDの抗炎症作用により炎症を抑え、痛みを軽減する効果があるとされています。関節炎の治療においては、CBDを経口摂取する場合と塗布による経皮吸収型どちらの効果も認められています。
ただし、今までに行われている研究はCBDとTHCを同時に投与した時の疼痛緩和作用で、CBD単独の疼痛緩和作用を調査するための臨床試験はまだ行われていません。
CBDとTHCの同時投与では中枢神経障害性疼痛や末梢神経障害性疼痛、関節リウマチなどの痛みを軽減しましたが、この効果はTHCによる疼痛緩和作用であるとも言われていてCBDが疼痛緩和作用に寄与しているかどうかは不明です。
一方で、CBDは疼痛緩和作用を直接的に示すというよりも、CBDの持つ抗炎症作用で痛みの軽減に寄与している可能性があるという考えもあります。
CBDの疼痛緩和作用の有効性を立証するためには今後のさらなる臨床研究が必要です。
筋委縮性側索硬化症
もともとALSの標準的な治療法として、神経を保護しながら参加ストレスと炎症を抑えることに重きがおかれていました。既存の薬剤を使ってこれらの治療が行われてきたのです。 CBDには偶然ながら、ALSの治療に必要なすべての作用が含まれています。それだけでなく神経細胞の生存期間を延長して病気の進行を遅らせる効果や、ALSの発症に関係する遺伝子の調節にもCBD関与しているという研究結果も報告されています。
多発性硬化症
自己免疫疾患である多発性硬化症は、症状として筋肉のけいれん・しびれ・筋力低下・鋭い痛みなどがあげられます。脳と脊髄において神経線維に変性が起こることで発症しますが、なぜそのような変性が起こるのかについてはまだ解明されていません。強いストレスがこの疾患の発症や悪化に関与しているとするデータもありますが、こちらもはっきりとした科学的根拠はでていません。
CBDの神経保護作用により、変異した神経線維を改善させる効果があると示されています。加えて、CBDにはストレス緩和(抗不安)の効果があるので、多発性硬化症の治療に効果があるとされているのです。
その他の疾患
炎症性腸疾患
腸の粘膜が炎症を起こすことで発症する疾患であり、けいれん・膨満感・下痢・便秘といった様々な症状を伴います。 CBDがこの疾患に効くポイントは、腸にカンナビノイド受容体が多数あることです。CBDを摂取することで、炎症をおさえ腸管運動を改善させることができます。また、炎症を発症させる前に投与することで炎症そのものを防ぐことにも成功しています。
片頭痛
片頭痛に悩まされている人は多く、西洋薬だけでなく漢方・アロマなど様々な治療法が広まっています。三叉神経と脳幹の関係に起きた変化が関係していると考えられてはいるものの、正確な原因は分かっていません。 片頭痛が起こった時、脳内のセロトニン量が低下することが分かっており、脳内のセロトニン量を増やすことができるCBDが注目されているのです。
実際に臨床実験では、CBDとTHCを組み合わせて摂取することで片頭痛の痛みを緩和させることに高い効果を発揮することが分かっています。
ニューロパチー
糖尿病、多発性硬化症、坐骨神経痛、HIVといった疾患にともなっておこるもので、化学療法の副作用としても知られています。冷覚・灼熱間・針で刺され得たような痛み・感覚がマヒするといった症状で、CBDが含まれた製剤『サティベックス』が治療に効果を示しています。 CBDの神経保護作用や抗炎症作用が効果的に作用しているものと考えられており、処方が可能となっている国も複数あるほどです。
肥満
大麻には食欲をコントロールする機能があります。体重や筋力が低下していくガンや拒食症の感謝に投与することで食欲を増進させることができ、過食によって健康障害が出ている場合には食欲を抑制する効果があります。
CBDが持っているのは、食欲抑制効果です。また脂肪代謝を促進させる効果もあり、肥満の治療に効果的であることされています。
疼痛(痛み)
CBDを摂取する理由として、多くの人があげるのが“鎮痛効果”です。疼痛とは、痛みを意味する医学用語であり、慢性疼痛と急性疼痛とに分けられます。
CBDは自身のもつ強力な抗炎症作用で、ほとんどの種類の疼痛に効果があります。CBD単体でも効果はありますが、同じカンナビノイドであるTHCと一緒に摂取することで相乗効果により高い鎮痛効果を得ることができるとされています。
皮膚病
CBDは抗炎症作用により、皮膚の炎症を抑えるためニキビなどの皮膚病の改善に役立ちます。他にもCBDにはメカニズムは不明ですが一定の抗菌作用があるとされています。菌が自身を守るために生成するバイオフィルムを破壊する効果があり、直接菌に効果があるのです。 これが抗炎症作用と同時に作用することで皮膚病に対して強い効果を発揮するとされているのです。 ニキビの治療には、刺激性の強い抗菌成分が含まれた薬剤が使われることが多く、副作用が懸念されてきました。CBDは刺激性なく治療できる数少ない方法として、有望視されています。
にきびは皮脂腺から出る皮脂の過剰分泌によりできると言われています。
研究によると、CBDがヒト脂腺細胞の過剰な皮脂合成を正常化すると報告されました。
ただし、ニキビに対するCBDの効果を証明するには、より多くの人での研究が必要です。
試しにニキビにCBDを使ってみたいという場合は、CBDを使用する前に皮膚科医に相談しアドバイスをもらうとよいでしょう。
CBDに関する効果などの内容まとめ
心静かな状態でありながらも、気力と活力に満ちた毎日を過ごしたいですよね。
不安で落ち着かない、ストレスを感じる、身体の不調を緩和したいなど、症状は様々です。
心身ともにリラックスし、心のクールダウンが必要です。
そこにはCBDがお手伝いできる事がきっとあるはずです!