健康食品やサプリなどで、「オメガ3系脂肪酸」「オメガ6系脂肪酸」などといったものがあります。
これらは「必須脂肪酸」と呼ばれ、体内で合成することのできない脂肪酸なので食事から意図的に摂取してあげる必要があります。
そんな必須脂肪酸ですが、実はCBDの効果とも深い関係があることがわかってきているのです。
目次
必須脂肪酸とは?
脂肪酸の中には体内で合成できるものとできないものがあり、合成できない脂肪酸を「必須脂肪酸」といいます。
この「必須脂肪酸」は、「オメガ3系脂肪酸」「オメガ6系脂肪酸」の2種類に分けられ、いずれも体内でつくることができないため、食べ物から摂取する必要があります。
<オメガ3系脂肪酸が多く含まれる食べ物>
・魚油(ブリ、サバ、さんまなどの青魚)
・くるみ
・アマニ油
・えごま
<オメガ6系脂肪酸が多く含まれる食べ物>
・卵黄
・レバー
・牛・豚肉
CBDとエンド・カンナビノイド・システム(ECS)の関係性
エンド・カンナビノイド・システム(ECS)は、人間の身体に備わっている身体調節機能で、「内因性カンナビノイド(2-AG、アナンダミドなど)」、「カンナビノイド受容体(CB1、CB2)」、その他の代謝酵素などで構成される複雑なネットワークです。
ECSは免疫、感情、痛み、記憶、運動機能など、心身のあらゆる機能を調節する重要なシステムで、この働きが弱まると様々な疾患の原因にもなりうると考えられています。
しかし現代、老化やストレス、生活習慣が原因でECSが弱まっている「カンナビノイド欠乏症」に陥っている人が多いといわれているのです。
この状態では心身の不調をきたしやすくなってしまいます。
そこで活躍が期待できるのがCBDです。
CBDは、体内でカンナビノイドとして働き、乱れたECSのバランスを整える作用があるのです。
日常生活で、夜にぐっすり眠れない、ストレスが溜まりがち、イライラしてしまうなどといった悩みがある方は、CBDの効果を感じやすいかもしれません。
必須脂肪酸はCBDの効果に影響するのか?
必須脂肪酸が不足するとECSのバランスが崩れる!
必須脂肪酸は体内でつくられるカンナビノイド「内因性カンナビノイド」の原料で、例えばオメガ6系脂肪酸は「2-AG」「アナンダミド」、オメガ3系脂肪酸は「DHEA」「EPEA」のもととなっています。
つまり、必須脂肪酸の摂取量がECSに少なからず影響を与えるているということになります。
海外の研究では、食事から摂るオメガ3系脂肪酸の不足がCB1受容体の機能を阻害し、感情的な行動に悪影響を与えることが示されています。
オメガ3系脂肪酸でCBDの効果が高まった事例
2021年に行われた研究ではマウスの腸の炎症における、必須脂肪酸(オメガ3系脂肪酸)が豊富な魚油と、CBD、CBG(カンナビゲロール)の効果について調査が行われました。
結果、単体ではCBGのみが腸の炎症を改善させました。
ところが、魚油を組み合わせることでCBDも効果があげられたのです。
さらに魚油、CBD、CBGすべてを組み合わせた場合、腸に対する抗炎症作用を発揮したと報告されています。
この研究から、オメガ3系脂肪酸をCBDなどのカンナビノイドを組み合わせることにより、腸の炎症に対し相乗効果をあげることができる可能性が示されました。
必須脂肪酸のバランスも重要
このようにECSやCBDにも影響を与える必須脂肪酸ですが、「オメガ3系脂肪酸」と「オメガ6系脂肪酸」の摂取バランスもECS影響を与えるといわれてます。
WHOや厚生労働省ではこれらのバランスが、オメガ6:オメガ3=3:1の比率であることが理想であるとしています。
CBDの摂取によってもECSを整えることはもちろん可能ですが、バランスよく必須脂肪酸を含むオイルや魚油(青魚など)を意識的に摂取することでさらにECSを整えたり、相乗効果を生み出すことも期待できそうです。
最後に
美容にも健康にも、まさにマルチなCBD。
体の内側・外側、そしてココロも潤してくれるCBDオイルを上手に日常の生活に取り入れて、ココロとからだの潤いをチャージしてみてください。