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CBD をアルコールと一緒に摂取したらどうなるの?

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近年では日本でも脚光を浴びてきているCBD 。ではCBDをアルコールと混合したらどうなるのでしょうか?

今回は効果や安全性について、研究結果もまじえて紹介していきます。

CBDとは?CBDオイルって何?

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CBD は大麻草等に含まれる天然物質です。

大麻と聞くと「大丈夫?」と思うかもしれませんが心配はいりません。

同じく大麻からとれるマリファナの主成分はTHC [テトラヒドロカンビノール] という物質でCBDとはまた別のものです。

THCには精神を高揚させるという麻薬効果がありますが、CBDにはないとされています。

さらにCBDには、心身のリラックス効果があったり、ストレス防止、不眠改善、慢性痛の解消、皮膚の健康改善、鬱防止などの

効能があると言われており、依存性もありません。

アルコールが人にもたらす影響とは?

一方で、アルコールを飲むと人はどうなるのでしょう。

お酒を飲まれる方はお分かりになるかも知れませんが、アルコールには抑制の軽減、リラックス感の促進といったCBDに似た効

果もあります。また、血行・新陳代謝を良くする効果もあり、適量であれば健康に良いとも言われています。

一方で、飲みすぎると悪影響を及ぼすこともよく知られています。

短時間の過剰摂取は急性アルコール中毒などの生命に関わる症状を引き起こします。

また、過剰な量を慢性的に取り続けると、アルコール依存症や肝機能障害、高血圧や癌といった生活習慣病の原因になるとされ

ています。

飲みすぎには注意しなければいけません。

CBD とアルコールの関係性

アルコールによる身体への悪影響を軽減する

過度にアルコールを摂取すると、脳細胞の破壊や組織細胞の損傷が引き起こされたり、慢性疾患のリスクが高まります。

CBDはそんなアルコールの身体に及ぼす影響を抑制する効果があることが示されています。

ラットを使った実験によると、CBDによってアルコールの過剰摂取が引き起こす脳細胞の損傷が最大49%減少することが示されました。

また、CBDをマウスに注射すると代謝が活発になって組織が再生され、脂肪肝疾患が緩和されたというデータも出ています。

アルコールの血中濃度を下げる?

さらに、CBDは血中のアルコール濃度を下げる効果があるともいわれています。

10人の被験者を対象に、CBDとアルコールをともに摂取した場合と、アルコールのみを摂取した場合とを比較する実験が行われ

ました。その結果、前者の血中アルコール濃度が有意に低かったという結果が得られたそうです。

これらのことから考えて、CBDはアルコールに良い影響を与える!と思われるかも知れませんが・・・

必ずしもそうとは言い切れません。

CBDに関する実験では、CBDの投与を大量にしていることが多く、通常の用量で同様の効果をもたらすかはまだ解明できていな

ことが多いためです。

さらに、人体での検証がまだそこまで進んでいなかったり、その他の健康への影響についてはあまり解明されていないなどの現

状もあります。まだ多くの検証実験が必要になりそうです。

CBD愛用者がアルコールを摂取しても安全なのか

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CBDは近年日本でも注目され、愛用している人も増えてきています。

しかし、使用者が気になるのは、アルコールとCBDとの関係性ではないでしょうか。

「週末に飲み会が入っているけれど、お酒を飲む直前や飲んでいる時に使っても大丈夫?」

などと悩まれる方も多いかも知れません。

現在のところ「常用レベルのCBDとアルコールを組み合わせたことによる悪影響は確認されていない」ようです。

それどころか、CBD は二日酔いの症状の緩和などの効果をもたらすという説もあります。

さらに「アルコールによってCBDの鎮静効果 (リラックス効果) が増幅される」という人もいます。

そのため、CBDとアルコールの飲み合わせは基本的には問題がないということになります。

ただし、摂りすぎ、飲みすぎには要注意です!!

適量なら互いに良い効果を及ぼし得るとされるCBD とアルコールですが、過剰摂取すると気分や行動、眠気、運動能力などに過

剰に影響が出とも考えられています。

また、「安心感から、かえってアルコールを飲みすぎてしまうのでは」と危惧する専門家もいます。

決して我を忘れず、CBDもお酒も“適量”を守るようにしましょう。

CBDを注入したアルコール飲料は安全なのか?

近年では、アルコールに直接、CBDを注入する動きもあります。

日本ではあまり見かけませんが  、欧米のバーではCBDを使用したカクテルを提供していたり、CBD配合のビール飲料やCBDワ

インを販売していたりといった実例があります。

実際、CBDとアルコールは相性がよく、「お酒にCBDの風味がばっちり合う!」と評価する消費者もいるとのことです。

しかし、やはりここで懸念事項が出てきます・・・CBDとアルコールを混ぜても大丈夫なの?という疑問です。

CBDとアルコールの同時摂取は良い効能をもたらす、と示唆されてはいますが、実際はまだ何も分かっていない状況です。

また、両者を直接混ぜ合わせたらどうなるか、というところの検証もあまり行われてはいません。

ですので、CBD注入アルコール飲料を飲まれるのは、現時点ではあまりおすすめできません。

CBDオイルは禁酒に効果的?

CBDとアルコールの飲み合わせについては、まだ解明できていないことが多いのが実情です。

しかしながら、一方でCBDオイルをはじめとしたCBD製品が、禁酒に効果があるという説もあります。

というのも、CBDは中毒を予防・抑制するという効果がみられるのです。

喫煙者を対象にした実験では、CBD吸入器を1週間使用するとタバコの使用が40%減少されるという結果が出ました。

これは中毒行動を抑制するという効果が示唆されたということです。

アルコールを対象にした実験も行われています。

アルコール中毒になったラットを使用した実験では、CBDがアルコール摂取の減少や依存症再発の予防に効果があると示されま

した。

しかし、CBDが人間のアルコール中毒の治療に効果があるかどうかは、まだ確証は取れておらず、より質の高い研究が必要です。

まとめ

CBDとアルコールをの同時摂取は、まだ不十分な部分も多く、解明にはまだより多くの検証が必要です。

また、個々人への影響の差異もあります。Aさんに良い効果が得られたとしても、Bさんに同様の効果が得られるかはわかりません。

もし、CBDを愛用されている方がお酒をお飲みになる際は、双方の摂取量をなるべく少なめにするなど、過剰摂取に気をつける

必要があります。

また、CBD配合のアルコール飲料についても、同様のことが言えます。

CBDは健康に良いと注目され、アルコールは私たちの日常を楽しくしてくれます。

互いにメリットが出るような摂り方をしていきましょう。

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