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不妊と妊娠中や授乳期のCBD摂取について。安全なのかNGなのか?

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CBD製品は、ストレスや痛みを含むあらゆる症状を感じている人々に愛用されています。うつ病などの気分障害からてんかんやニキビを含む肌トラブルなど、様々な症状を改善する事が期待できるCBDですが、不妊や、妊娠中や授乳中の女性にとっても安全なのでしょうか?

今回は、不妊や、妊娠中や授乳中の女性が辛い症状を感じている時の緩和ケアのために、CBD製品を使用することが本当に安全かどうかを調べました。

ご自身やご家族、お友達などあなたの大切な人の妊娠や授乳時に参考にしていただきたいと思います。

CBDの不妊に対する効果は?

アナンダミドレベルを高めて排卵を手助け

「アナンダミド」はアラキドノイルエタノールアミドとも呼ばれ、体内で生成される「内因性カンナビノイド」のひとつです。

そして、排卵時にはこのアナンダミドが高濃度で存在する必要があることがわかっており、逆にアナンダミド濃度が排卵時に低いと妊娠の可能性も低くなってしまうと考えられています。

CBDは、このアナンダミドのレベルを高める作用があることがわかっています。
そのためCBDが妊娠をしやすい身体の環境づくりに効果的であるといえそうです。

ストレスや不安を和らげてくれる

ストレスは不妊の原因となることがわかっています。

特に女性は、ストレスの影響で女性ホルモンのバランスが崩れたり、月経の周期が乱れるなど、妊娠の大きな妨げとなってしまいます。

また、男性側もストレスが溜まっている状態だと精子数や精子の運動率に悪影響が出るといわれています。

CBDのもつリラックス作用は、こうしたストレスを和らげることにも効果的です。
仕事や人間関係など日常生活でストレスを感じやすい方は、CBDを取り入れることで、メンタルバランスの改善を感じることができるかもしれません。

受精を助ける可能性にも期待

精子には「GPR18」と呼ばれる受容体が存在し、これはECSに密接に関わっています。

CBDがECSを活性化することで、このGPR18が「先体反応」とよばれる受精児に必要な反応を起こし、受精を助けると考えられているのです。

まだ研究段階ですが、ECSのバランスを整えることで妊娠にもポジティブな効果をもたらしてくれそうです。

妊娠中のCBD摂取は本当に安全なのか?

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現時点では、妊娠中のCBD製品の使用についてはほとんど研究結果がありません。しかし、最新の研究にて専門家は「現時点では、妊娠中のCBD製品の摂取は避けた方がいい」と名言しています。

と言うのも、まだまだCBDは新しい物であり、大麻草やTHCが妊婦や授乳中の母親に与える影響についてはある一定期間研究がされていますが、CBDの研究については十分な結果がまだ出ていないためです。

アメリカの産婦人科専門医の団体『ACOG』は、「妊娠中または妊娠を検討している女性は、大麻草またはその副産物(医療用大麻草を含む)を使用しないでください。妊娠中に大麻草またはその副産物を使用すると、新生児の出生時の体重が少なかったり、その他の問題が起きる可能性があります」と公表しています。

もしあなたが妊娠中で辛く、CBD製品のような緩和ケアを試してみたいと考えていたら、必ず掛かりつけの担当医に相談してください。担当医や看護師、助産士さんたちが、症状に合う運動や食事方法や緩和ケアなどについてアドバイスしてくれるはずです。

妊娠中にCBD製品を使用することで起きるリスクは?

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健康な妊婦とCBDに関する総合的な研究は、残念ながらまだ存在しません。しかし、どのCBD製品も妊娠中の安全性については考慮されていません。

母親が大麻草またはその副産物を使用した場合、その有効成分が胎盤を通過して胎児に達してしまう可能性があることが研究によって明らかになっています。

また、妊娠中の母親の大麻草使用により、正常な胎児の脳の発達を妨げ、標準よりも身体の小さい赤ちゃんを産むリスクが高まってしまいます。

最悪の場合、死産の危険性もあります。ですが、CBD製品だけで同じリスクがあることを示すデータは現時点ではまだありません。

母乳育児中にCBD製品を使用するリスクは?

母乳育児中にCBD製品を使用するべきでない理由は主に2つあります。

1つ目の理由は、母乳育児中のCBD製品の使用についての研究はないものの、専門家は、『研究により、母親が大麻草を使用した場合、摂取された有効成分は母乳を通り抜け、幼児に影響を及ぼす可能性がある』と明言しているためです。

ですがこれは、あくまで大麻草の使用であり、CBD製品が授乳中の赤ちゃんにどのように影響するかを示す研究ではありません。

2つ目の授乳中にCBD製品を避けるべき理由とは、CBD製品を使用すると眠くなったり少し酔っているように感じることがあるという事です。

お子さんの世話をしている間は判断が損なわれる危険性があるので、授乳中にCBD製品を摂取することはおすすめしません。

 

まとめ

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妊娠し、胎児を身体の中で育て、新生児を世話するということは、感情的にも肉体的にも大変な大仕事です。身体が辛いことにより、精神的にもきつく感じてしまう人も多いことでしょう。ですが、くれぐれもCBD製品を摂取して楽になりたいという衝動に駆られないようにしてください。

今回調べた通り、CBD製品は不妊には効果が期待できそうです。

しかし現時点では、妊婦や胎児にとって安全ではない可能性が高いことが分かっています。これからCBDの研究が進んだ際には、安全性が確立される可能性もありますが、胎児や乳児に与える影響のリスクを考えると、現時点では避けた方が無難と言えるでしょう。

近い将来、CBD製品が妊婦さんにとってプラスに働く日が来ることを期待したいものです!

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