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CBD とは?

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スイーツやお茶など食品をはじめ、オイルやサプリメントなどCBD製品は海外では流行中です。

昨今、日本でも健康や美容に関心の高い人の間で話題になってきています。

以前にも書きましたが、新しい年を迎えた今、再度CBDの魅力をお伝えしてみようと思います。

効果に関する研究を参考に、そのはたらきについて解説していきますね!

CBD の由来と法律上の扱い

CBDとはカンナビジオールの略で、大麻から抽出される化合物(カンナビノイド)の一種です。

142種以上のカンナビノイドが大麻に含まれるとされ、その中で主要なものにCBD(カンナビジオール)とTHC(テトラヒドロ

カンナビノール)があります。

大麻草と聞くと日本では、有名人が逮捕されるニュースなど、ネガティブな報道が強く印象にありますが、CBDは日本の法律で

どのような扱いになっているのでしょうか?

イメージ的には大麻=違法と思ってしまう人もいるかもしれませんが、大麻草に関わる全てが違法なわけではありません。

違法となるものと合法となるものの違いは、次の定義を見るとよく分かります。

違法と合法の定義

THCとはテトラヒドロカンナビノール(Tetrahydrocannabinol)の略で、CBDと同じくカンナビノイドの一種です。

「ハイになる」と表現される向精神作用は、このTHCにあります。

幻覚や妄想という作用は極めて稀とされますが、いわゆる薬物としてのマリファナはこのTHCを高濃度に含んでおり、

 日本では違法です

大麻は、このTHCの含有量に応じてヘンプまたはマリファナと異なる名称で呼ばれます。

 

麻、大麻草、ヘンプ、マリファナの違いとは?

麻の話をする時にいろいろな呼び名がありますが、そもそも何が違うのでしょうか?

古来より日本では「麻」は大麻草を意味する言葉でしたが、現在では広い種類の麻が含まれるようになりました。

・麻:大麻、亜麻、苧麻(ちょま)、黄麻(こうま)、マニラ麻、ニュージーランド麻などの植物の総称的な呼び名。

・大麻草:麻の別称。学名:Cannabis sativaで、中央アジアを原産とする植物。

・ヘンプ:麻の英語名。乾燥重量でTHC含有量が0.3%以下の大麻を意味します。

・マリファナ:乾燥重量で0.3%以上のTHCを持つ大麻。主にマリファナ煙草のことを指す。

遊び目的で使用する違法薬物にあたるマリファナ煙草によって、

それ以外の用途に利用される麻のイメージにも悪い影響を与えていると言えます。

CBDの副作用や依存性

世界保健機関(WHO)は「CBDは安全性が高く、人に使用を許容できる」という見解を2017年に示しました。

CBDに関する様々な研究結果

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てんかん、不安神経症、痛みや炎症、心的外傷後ストレス障害など様々な症状について、CBDの有効性を評価する

実験、臨床試験が世界各国で行われており、これまでのエビデンスをまとめたものが公開されています。

2017年に公開された研究記事では、CBDの抗不安作用について男女60人の健康な被験者で試験され、抗不安効果を

誘発したことが確認されました。 社会不安障害に対する研究においても、プラセボ(偽薬)群とCBDを用いる群に分

かれて試験が行われ、CBDの使用により不快感や不安の減少が観察されました。

また、2014年に公開された研究記事では、レム睡眠行動障害(睡眠中に起きる心身機能の異常)に対してCBDを用い

た検証が行われ、副作用なしに症状の抑制が確認されました。

2017年に公開された調査記事では、慢性的な痛みを患う腎移植患者7人に3週間に渡りCBDの作用や安全性を確認する

評価が行われ、2人の患者は完全な痛みの改善があり、4人は部分的な反応が報告されました。

エンドカンナビノイドシステム(ECS)について

人間の体内にもともと備わっている身体調整機能を、エンド・カンナビノイド・システム(ECS)といいます。

未だ研究中ではありますが、このシステムが睡眠、感情、食欲、記憶、慢性的な痛み、炎症、ストレスなどの機能の

コントロールに関係していることが分かっています。

エンド・カンナビノイド・システム(ECS)は、内因性カンナビノイド(体内で生産される神経伝達物質)と受容体

などで構成され、私たちの体内でカンナビノイドが合成、分解されています。

人間がカンナビノイドを体内で生成するように、大麻草には植物性のカンナビノイド(CBD)が含まれているのです。

CBDのECSへの作用については、今、研究が進められている最中です。

てんかん治療へのCBDの有用性を支持する証拠が研究により明確になっており、海外では医薬品として承認されてい

る製品もあります。

日本の法律で違法になる大麻

日本の法律では大麻草の葉と花穂とそれらを使用した製品が違法とされており、大麻草の茎および種子に由来の製品は除

外されています。1948年公布の大麻取締法に「茎と種子は除く」と明記されています。

この法律で「大麻」とは、大麻草(カンナビス・サティバ・エル)及びその製品を言う。ただし、大麻草の成熟した茎及

びその製品(樹脂を除く。) 並びに大麻草の種子及びその製品を除く。引用:厚生労働省「大麻取扱法」

つまり、葉と花穂を使用していないCBD製品を購入する、使用することは日本の法律で禁止されていないので違法ではあ

りません。古代より大麻は私たちの生活の中で、繊維用、食用、薬用など多目的に使用されてきたため全てを禁止するわ

けではないと言うことです。

日本も大麻は歴史的に利用されてきた

現在は「違法薬物」として良くないイメージを持たれる大麻ですが、日本では縄文時代の遺跡から麻の実が発見されたほ

ど、古くから様々な用途に利用されてきました。大麻取締法が施行される以前は、大麻生産農家が数万人もいたほど日本

で重要な産業だったそうです。

私たちの周りで身近ものでは、七味唐辛子に食用の大麻が含まれています。原材料には「麻の実」と記載されています。

鳥の餌でも同じく「麻の実」が販売されています(加熱され発芽しないように加工されています)。

他にも、繊維として紙や衣料にも重宝され、衣類でよく見る麻素材リネン(亜麻)、ラミー(苧麻)と同様に、ヘンプ(

大麻)も使われます。

日本中にある神社でも、神主さんがお祓いをする時に振る棒の幣(ぬさ)には大麻草の繊維が使われます。

神道で大麻は神聖な植物として昔から神事に用いられてきた歴史があるのです。

日本で購入する際注意すべき点を解説

自分でCBD製品を海外から個人輸入した場合、万が一製品からTHCが検出されると、大麻に該当するものを輸入したとし

て大麻取締法で処罰を受ける可能性があります。そのため、信頼できる日本の販売店で購入するのがおすすめです。

葉、花穂、枝、根など法律で禁止されている部位から抽出・製造された製品はCBDと謳われていても違法になります。

CBD製品であってもTHC含有製品も原則として規制されています。

基準を満たしていない商品や、粗悪品を誤って購入してしまってトラブルに巻き込まれないようにするためにも販売店の情

報を事前に調べることが大切ですね、安心できる専門業者から選ぶようにして下さい。

海外での大麻・CBDの取り扱い

海外での医療大麻の使用についての報道を目にしますが、医療用大麻とCBDは全く別物です。

医療用大麻にはTHCが含まれているためです。医療用大麻は末期がんの疼痛などを抑制する作用がありモルヒネでは効果

がない痛みに用いられたりします。

アメリカ合衆国では30を超える州で医療大麻が合法化され、コロラド州、ワシントン州をはじめ一部州では嗜好用大麻の所持・使用も合法化されています。

日本に近い国、韓国やタイでも2018年医療用大麻が合法化されたことは大きなニュースとなりました。

しかしながら、現在日本では医療目的であっても大麻の使用はまだ許可されていません。

医薬品として承認されているCBD

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Epidiolex(エピディオレックス)米国では小児期に発症する難治性てんかんに対する治療薬としてカンナビノイド医薬品

「Epidiolex」がアメリカ食品医薬品局によって承認されています。

「Sativex(サティベックス)」イギリスGW製薬の「Sativex」は多発性硬化症の痙性に関する症状を和らげる医薬品とし

て承認された口腔粘膜スプレーです。

イギリスを始めとするヨーロッパの国やカナダ、ブラジルなどで認可されているカンナビノイド医薬品です。

日本でのCBDの扱いと購入する際注意すべき点

自分でCBD製品を海外から個人輸入した場合、万が一製品からTHCが検出されると、大麻に該当するものを輸入したとし

て大麻取締法で処罰を受ける可能性があります。そのため、信頼できる日本の販売店で購入するのがおすすめです。

葉、花穂、枝、根など法律で禁止されている部位から抽出・製造された製品はCBDと謳われていても違法になります。

日本で販売されているCBD製品は医薬品ではなく食品です。海外製品が多く、製品によっては成分に関する試験が行われて

おらず、ラベル表示だけを信じていいか不明な場合もあります。

精製が不十分だとTHC成分が含まれる場合があり、また農薬や重金属、汚染物質などの添加剤に対する不安もあります。

基準を満たしていない商品や、粗悪品を誤って購入してしまってトラブルに巻き込まれないようにするためにも販売店の情

報を事前に調べることが大切ですね、安心できる専門業者から選ぶようにして下さい。

CBD製品を選ぶときは、以下の点をクリアしている製品を選ぶのが重要です。

・厚生労働省の検査・認可を受けた原材料を使用している

・第三者機関の成分検査でTHCが含まれていないことが確認されている

最後に

日本では認知度がまだ高くないため製品流通量も少ないですが、新たな健康素材として健康志向の強い方、不調を抱

えている方などに日本でも徐々にCBDは広がっています。都内にはCBDカフェやCBD専門店もできており、これから

日本にもCBD ブームが来ると予想されています。

生活リズムの乱れや精神的ストレスを抱えることの多い昨今、さまざまな作用が期待されているCBDオイルで心身と

もに整えてみませんか?

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